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グランドセイコー GSクオーツ SBGT037 実年差 [腕時計]

2014年3月に購入した グランドセイコー GSクオーツ SBGT037 を、2014年4月1日から秒針を止めずに丸1年間が経過しました。GSクオーツのスペックは年差±10秒ですが、実力はどうなのか?時刻合わせはいつも time.is を使っています。

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私のGSクオーツは4秒遅れという非常に優秀な結果となりました。
本日、一度秒針を止めて、再度ピッタリに合わせました。さて、次の1年の誤差はどうなるでしょうか?誤差検証する前に手放しちゃってる可能性もありますが…

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GSクオーツの秒針と日送りをiPhone6のスローモーション機能で撮影してみた [腕時計]

iPhone6の動画撮影には「スローモーション」という機能があって、通常30~60fpsで撮影されている動画を、240fpsで撮影してなめらかなスローモーション動画を撮影できる、という機能があります。その機能をつかって、GSクオーツ SBGT037 の秒針と、カレンダーが変わる瞬間の動画を撮影してみました。



まず秒針について、針が2回に分けて動いていることがわかります。これは「ツインパルス制御」というGSクオーツ独特の機能で、通常のクオーツウォッチよりも重たい秒針を動かすための制御です。
また、針のなめらかな動き、動いたあとの振動の少なさは、「バックラッシュオートアジャスト機構」によるものです。
http://www.seiko-watch.co.jp/gs/movement/quartz.php

次はカレンダーに注目してください。GSクオーツのカレンダー日送りは1/2000秒で切り替わるので、240fps(=1/240秒)で撮影しても切り替わる瞬間の様子はとらえることができませんでした。デイデイト(曜日付き)の SBGT037 の曜日は、英語と日本語が切り替え可能ですが、曜日が切り替わる瞬間は日本語表示を飛び越して2コマ分動いているはずなのですが、それすら撮影できませんでした。1/2000秒日送り?ホントかな、と思っていましたが、嘘じゃなかったことがこれで確認できました。

秒針といい、カレンダー日送りといい、GSクオーツは電気で動いていながらも、メカの要素を残している時計であることがわかります。

このように普段、何気なく使っているモノをスローモーションで撮影してみると、新しい発見がある、という紹介でした。iPhone6をお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか?
なお、iPhone で撮影した240fpsスローモーション動画を編集するには Macの iMovie が必要になると思います。
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セイコー アストロン SBXB009 ゲット [腕時計]

こちらのブログエントリでも少々書きましたが、気になっていたセイコー アストロン SBXB009 をゲットしてしまいました。

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SBXB009 を買おうと心に決めてヨドバシカメラに行きましたが、いざ実物を見てみるとシルバーモデルの SBXB003 も悪くないと思ってしまって、その場で30分ほど悩んでしまいましたが(店員さん、ごめんなさい)、最初に見たときの「カッコいい!」と思った気持ちを素直に優先しました。

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全身ブラックの SBXB009 をカッコいいと思った理由が、文字盤とバンドの絶妙なバランスの良さ。なんか、すばらしい一体感があると思いません?針に赤などのワンポイントがないというのも硬派な感じでGood。

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文字盤はゴチャゴチャしているのですが、ここしばらく、あまりこのような時計を買ってこなかったので、逆に新鮮というか、かっこよく見えてしまったというのもあるかもしれません。

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今まで1年ほど使ってきた旧アストロン SBXA009 と比較すると、大幅にケースが薄くなったことがわかります。旧アストロンの無骨な感じも嫌いではなかったのですが、この厚さは毎日使うのは正直厳しかったです。(もともと毎日使うつもりでは買っていませんでしたが)

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ケースは薄くなりましたが、大きさはほぼ変わりません。相変わらず大きいです。腕が細い人には持て余すかもしれません。

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例によって自分でバンド調整します。理由はこちら

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バンド調整後、腕に巻いてみました。うーん、カッコいいっ!

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明るい照明を付けている時計売り場でも感じたのですが、この時計は光を当てると凄く栄えるんです。バンドやケースが黒で光を反射しない分、文字盤のメタルパーツがキラキラ光って、メリハリが出るのだと思います。

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最後に、今回もこちらで書いていたように、クロノグラフ秒針が12時の位置に出来るだけ合っている個体を選別させてもらいました。それでもちょっと右にズレている気もしますが、これでもマシな方で他のはもっとズレていましたね。あと、分針についても0秒の時にインデックスにぴったり重なるかどうかもチェックしました。
細かいこと気にすんなよ、と言われそうですが、20万もする時計なんだから目一杯、気にさせてもらいます!

ちなみに、現在 DSC-RX100 修理中につき、上記写真はすべて iPhone6 で撮影しました。正直、こんなにしっかり写るとは思ってもいませんでした。。

↓Amazonリンクを貼り付けていますが、時計は通販ではなく、店頭で買うべきです。

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グランドセイコー GSクオーツの初回電池寿命の目安 [腕時計]

電池式のクオーツの腕時計を購入した場合、初回の電池寿命は、「モニター電池」という名目で所定の年数は持たないことがほとんどです。

モニター電池とは何か。中古の電池?それとも、わざと容量が少ない安価な電池?
世の中の腕時計ではそういう電池を採用していることもあるかもしれませんが、GSクオーツに関しては時計そのものの品質、信頼性を確保しなければいけないので、それを落としかねない変な電池は使っていない、と思います。そう信じたいです。

ただし、GSクオーツといえども、出荷の時点で入れた電池の寿命は、出荷の段階からカウントダウンされるわけですから、出荷され、店頭に並び、ユーザーの手に渡った段階で、そこまで経過した時間の分だけ、電池寿命は目減りしてしまう、というわけです。
この電池寿命の目減り分が、1ヶ月の場合もあれば、最悪、1年とか2年という場合もあるでしょうから、それを「モニター電池」ということにして、初回の電池寿命については保証しない、ということにしているのでしょう。

電池寿命の目減り分はどのくらいなのか?それはイコール、出荷時期はいつぐらいか、ということになります。グランドセイコーの場合、シリアル番号からおおよその出荷時期がわかる場合がありますが、わかるのは年単位で、月単位まではわかりません。

しかし、思わぬところに出荷時期が記載されていることを知りました。先日購入したグランドセイコー GSクオーツ SBGT037 ですが、裏蓋の青い保護シールに注目してください。

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「BATT 13-10」と白い文字で書かれています。つまり、初回電池は2013年10月に入れた、ということが推測できます。私がこの時計を買ったのが2014年3月ですから、約5ヶ月分、初回電池寿命は目減りした状態で手に入れた、ということになります。(以外と長期在庫品だな、、さすが不人気モデル、、)
GSクオーツの電池寿命はカタログスペックで約3年ということなので、少なくともあと2年半ぐらいは初回電池が持つ、ということになりそうです。

今後、GSクオーツを購入する際には裏蓋の青いシールに注目してみると良いかもしれません。1年以上経過していたら買わない、とか、青いシールにBATT刻印がない場合は、もしかしたら後から張り替えられた可能性があるかもしれませんよ?

すべてが私の推測ですので、あくまでフィクション、ということで。

グランドセイコー GSクオーツ デイデイト SBGT037 ゲット [腕時計]

増税前の駆け込み購入第一弾。グランドセイコー GSクオーツ SBGT037 ゲットしました。今まで数本のグランドセイコーを購入してきましたが、初めての黒文字盤、しかもあまり人気の無いデイデイトを購入してみました。

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オーソドックスとはまさにこのこと。特筆すべきことは何にも無い、そんな時計です。

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文字盤のインデックスとぴったり重なる秒針。すばらしい。

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ここ最近は、自分でバンド調整しています。グランドセイコーのバンドは、Cリング式ではなく、ネジ式?なので、使うのはマイナスの精密ドライバーです。

私が使っているのはこれ。

この精密ドライバーを使って、ねじ回しの基本(押しつけ7割、回し3割の力)を守って回せば、ネジが笑うことはありません。
前回、SBGX071を購入した際、ヨドバシでバンド調整をしてもらったら見事にネジが笑っていたので、信じるのはやめました。

あまりにオーソドックスな時計で、時計に関する話が出来ないので、今回は購入価格について少し書きたいと思います。

今回、この SBGT037 はヨドバシカメラで購入しました。ヨドバシカメラは値引きしない、というのが今までの常識でしたが、最近はその姿勢を緩和しており、店内にも「他店より高い場合は相談してください」という張り紙がしてあります。
この「他店」とは、大型量販店のことです。いわゆる、ビックカメラ、ヤマダ電気、など。価格.com系のショップは対象外ですのでご注意ください。また、たとえば「ヤマダ電気で○○円ポイント××%を提示された」と口頭で伝えてもダメな場合がほとんどです。必要なのは店頭の値札価格、もしくはネットショップ金額なのです。

今回、購入した SBGT037 のヨドバシ価格は210,000円ポイント10%。ビックカメラもその価格。しかし、ヤマダ電気のネットショップが210,000円ポイント14%だったので、その事実で価格交渉できるかどうかを確かめてきました。

私「ヤマダのネットショップで14%ポイントなのですが、安くなります?」
店員「スマホなどで確認できますか?」
私「はい」(iPhoneの画面を見せる)
店員「本当ですね。それではこの価格よりがんばらせていただきます。少しお待ち下さい。」

あっさり。で、提示金額は、200,000円ポイント10%。支払額で10,000円引き、ポイント換算でヤマダより600円安くしてくれました。

グランドセイコーを数本購入してきた私の実績からすると、マスターショップモデル以外の通常モデルの値引き限度額は30%で、これ以降は1円たりとも引けない、というショップがほとんどだと思います。
今回の SBGT037 の購入価格は、ポイント換算ですが180,000円。定価が262,500円ですので、約31.5%引き。ポイント換算というからくりはあるものの、30%の壁を超えることができました。

グランドセイコーを値引いて買うってどうなの?という声が聞こえてきそうですが、増税も控えていますし安く買えることに超したことはないってことで。。ネットで調べてみても、グランドセイコーの実際の購入価格に関する情報はほとんど無いので、それに対しても一石を投じてみたくなったもので。
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グランドセイコー GSクオーツ SBGX071 ゲット [腕時計]

注:この記事は2013年12月に執筆しています。

グランドセイコーが2013年9月2日に値上がりする、という情報を入手したので、以前より気になっていた GSクオーツ を買ってみました。セイコーにとってみれば、「値上がり」という釣り針を垂らしたら、すぐに食いついた獲物、ってところでしょうか。

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2013年2月に購入したグランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001を、おおむね気に入って使っていたのですが、季節が春から夏になるといろんな問題が生じてきました。

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もともと分厚くて重い SBGC001 ですが、夏場はそのデカ厚がこたえます。ジメジメと汗をかく時期に、デカ厚腕時計は正直不快。夏場は軽くて薄い時計に限るなぁというのを身をもって思い知らされました。

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さらに、私はオンオフ問わず、平日休日問わず SBGC001 を身につけているのですが、休日に、だんだん重くなってきた息子を抱っこすると、厚いボディーや飛び出たりゅうずが腕に食い込んで痛いのです。息子を抱っこすることの多い休日は SBGC001 を装着しなくなってしまいました。でも、息子と一緒に外出する時こそ腕時計って重宝するのです。息子を抱っこしながらスマホをポケットから出すなんてことできませんから。

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そこで、薄くて軽い時計を買おう、と思い立って、白羽の矢が立ったのがグランドセイコーのクオーツモデル。それに加えて、9月2日からの値上がり情報。今買わずして、いつ買う?

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数ある GSクオーツモデルの中から、なぜ SBGX071 を選んだか?
GSクオーツを買う、とだけ決めてヨドバシに行って、その場で選んだのが SBGX071 だったというだけです。その場の直感で一番気に入ったのが SBGX071 でした。

グランドセイコーっぽくない、若々しいデザインでおおむね気に入っておりますが、使ってみて初めて気がついた懸念が1つ。
文字盤はグランドセイコーらしい圧銀放射で高級感があり、とてもきれいなのですが、光の反射具合によっては、銀色の長針、短針と重なってしまい、時刻が確認しにくい時があります。時刻が見にくいなんて時計としては致命的、と考える人もいるかもしれません。SBGX071 を買おうと思う人はそれほど多くはないと思いますが、それでも気になる方がいましたら、是非とも店頭で実物をチェックされることをオススメします。強めの光源の下で、文字盤を反射させた時にどのように見えるのか。

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SBGX071 は、GSクオーツの中でも一番安い価格帯でありながら、圧銀放射文字盤、青焼き秒針、など、ワンランク上の価格帯であってもおかしくない贅沢な構成です。特に青焼き秒針は、スプリングドライブだと高価なモデルにしか採用されていないだけあって、時を忘れて見とれてしまう魅力があります。

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もうひとつ、GSクオーツの特徴でもある「年差±10秒」という高精度クオーツですが、私の SBGX071 での誤差実績は、4ヶ月間(2013年8月~12月)で+0.5秒で、非常に優秀な結果でした。

その後、2013年9月2日グランドセイコーは2~5万円の値上がりを実施。私にとってはこの値上がりがあったからこそ、SBGX071 に出会えたわけですが、今後しばらくは買うことはなさそうです。しかし、次は2014年4月の消費税8%が待ち構えています。50万円のグランドセイコーだと、実質15000円の値上がりになるわけで、また値上がりという釣り針が目の前にぶら下がるような気がしないでもありません。。

グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001 ムーブメント9R86について [腕時計]

グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001 は、セイコーが2007年に発売開始した「キャリバーNo.9R86」というムーブメントが搭載されており、簡単に言えば通常の3針スプリングドライブ(9R65)+GMT機能(9R66)+クロノグラフ(ストップウォッチ)機能の組み合わせになります。
9R86の特徴の一つがこの機能の多さ。世の中の機械式クロノグラフ腕時計を見回してみても、GMT機能が搭載されている例はほとんど無いし、それに加えパワーリザーブメータを加えた計8本の針を持つクロノグラフ腕時計というのは、世界的に見ても超高機能なクロノグラフ腕時計であると言えます。

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赤い矢印の針がGMTの24時間針。もちろんGMT針と時針(短針)はそれぞれ別の時刻に設定することができます。リュウズ1段引きで、秒針を止めずに短針だけを動かすことができるのは、こちらで紹介したSBGE005の仕組みと同じです。
スプリングドライブにおいてパワーリザーブメータはそれほど必要ないかもしれません。クロノグラフにおいても、通常の3針スプリングドライブと同じ72時間というパワーリザーブなので、金曜日の夜に腕から外して月曜日の朝まで動き続けている、というサラリーマンのライフスタイルを想定したコンセプトはそのまま。月曜日の朝、パワーリザーブメータは約1/6まで減っていますが、私のようなデスクワーク中心であっても月曜日の夕方までには余裕で満タンになります。このように通常のサラリーマンであれば、パワーリザーブは全く気にする必要がないのがスプリングドライブです。
しかし、月曜日の日中、少しずつ上昇していくパワーリザーブメータは、たとえクオーツが搭載されていて完全な機械式腕時計でないスプリングドライブも、やっぱりゼンマイで動く機械式腕時計の一種なんだなぁと再認識させてくれる、スプリングドライブだからこそ無くてはならない機能なのかもしれません。

こちらでも紹介したように、スプリングドライブの最大の特徴とも言える秒針のスイープ運針ですが、クロノグラフでは残念ながらその特徴を押し出せていません。その理由はクロノグラフであるゆえのスモールセコンド(小さな秒針)なので、スイープしている様子が認識しづらいのです。もしかしたらクロノグラフの欠点とも言えるかもしれません。
しかし、その欠点はストップウォッチスタートボタンを押すことで解決します。青い長針のクロノグラフ針が、まさにスプリングドライブのスイープ運針で動き出します。普段、スモセコのせいでスイープ運針を楽しめない分、ストップウォッチをスタートさせた時はいつも新鮮な気持ちでスイープ運針を堪能することができます。

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スプリングドライブ クロノグラフ ムーブメント 9R86 を構成する部品数はなんと416!そのうちのほんの一握りの部品を、シースルーバックから覗くことができます。こちらで紹介した、ゼンマイが解ける力で高速回転する歯車も見えますが、それよりも目立つのがクロノグラフ腕時計特有の、ストップウォッチを動作させるのに必要なコラムホイール。このギザギザの部品は、ストップウォッチのスタートボタンを押す毎に1クリックずつ回転する様子をみることができます。スプリングドライブ クロノグラフの仕組みについては、こちらのサイトが詳しいです。

[webChronos] 未来を創造するセイコーの技術遺産 Vol.1
http://www.webchronos.net/oldarchives/cat17/seiko/

こちらのサイトに書いてあるように、スプリングドライブ クロノグラフには多くのこだわりが盛り込まれています。ストップウォッチをスタートしたとき発生する歯車の噛み合いズレによる針飛びを防ぐための垂直クラッチは、東京オリンピックで採用されたストップウォッチに採用された機構を参考にしているとか。またプッシュボタンの「ガッチャ」という押し心地も、私が小学生の時、体育の時間に夢中になって触っていた、昔ながらの機械式ストップウォッチを思い出させます。スプリングドライブという先進技術を取り込みながら、ノスタルジックな気持ちにさせてくれる不思議な腕時計でもあります。

ちなみにストップウォッチを動作させてもパワーリザーブ72時間が減るわけではありませんし、年差なみの精度の良さも変わることがありません。ゼンマイで動くからこそ、これだけたくさんの針を同時に動かすことができ、スプリングドライブだからこそ、機械式としては世界一正確なストップウォッチを実現できているというわけです。

もう一点、スプリングドライブ クロノグラフで特徴的な大きなプッシュボタンには、ねじロック機構があります。恐らく操作ミスを防ぐためのものだと思いますが、気になるのはロックを外しているときの防水性について。通常はロックしていないと本来の防水性を確保できないのではないかと考えてしまいますが、ストップウォッチを操作するためにロックしたり解除したりというのはとても面倒です。このことについて、グランドセイコー専用問い合わせ窓口に電話で問い合わせてみました。
その結果、プッシュボタン、リュウズともに、ロックをしていなくても本来の防水性は確保できているという回答を得ました。ただし、水中や濡れた状態でのボタン、リュウズの操作は避けて欲しいとのこと。この回答を受け、わたしはプッシュボタンのロックは解除したままにしておくことにしています。(リュウズはほとんど操作しないのでロックしたままです)


さて、今回入手したグランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001 ですが、今まで感じたことが無いくらいの腕時計所有に対する高い満足感と、冗談抜きで10年は使えるな、という確信を感じています。

2011年1月に自分にとって初めての腕時計(カシオEDIFICE 3万円)を購入してから、腕時計に興味を持ち始め関心が高まるごとに少しずつ高い腕時計を購入してきましたが、心の底から満足することはありませんでした。しかし、グランドセイコー スプリングドライブ SBGE005、そしてクロノグラフ SBGC001 を購入したことで、ようやく心の安らぎを得ることができました。これより上を見ようと思うとスイス製、ということになると思いますが、私は技術者としてグランドセイコーに日本のモノ造りの歴史と誇りを感じていたいのです。
しばらくは腕時計を買うことはないと思います。もし買うとしたら、TOTOビッグで6億円が当たった後に、クレドール スプリングドライブ ソヌリ(1500万円!)だと思います。笑

グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001 ゲット [腕時計]

すでにブログエントリで速報をお伝えしたとおり、グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ SBGC001 ゲットです。

SBGC001 |ラインアップ|グランドセイコー|製品ラインアップ|セイコーウオッチ株式会社
http://www.seiko-watch.co.jp/p_search/detail/do.php?no=SBGC001

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先日、グランドセイコー スプリングドライブ SBGE005 を入手して、スプリングドライブの機構、腕時計としての造りの良さに惚れ込んだわけですが、SBGE005を購入するときに横目で見たスプリングドライブ クロノグラフが気になって気になって、夢にも出てくるようになってしまったので、さらなる追加金策を実施した結果、ゲットしてしまいました。

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購入はSBGE005を購入した同じ時計店。立て続けの購入と言うこともあり、SBGE005の時以上に頑張ってくれました。グランドセイコーマスターショップとしてのルールがあるのかどうかはわかりませんが、値引率は絶対に公言しないでくれ、と言われていますので、ここでは書かないでおきます。具体的な値引率を書いたところで、立て続けにグランドセイコーを2個連続で買った結果の値引率なので、あまり参考にならないでしょうし。1個目の購入でいきなりこの値引率で勝負されたらショップも迷惑でしょうし、私も責められてしまいます。

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すでに白文字盤のSBGE005を持っていたので、クロノグラフは黒文字盤のSBGC003が良いかなと思っていましたが、実物を見て比較したら自分の中では白文字盤のSBGC001が圧勝でした。元々、私が白文字盤の腕時計が好きというのもあるとは思いますが。
SGBC003は黒文字盤+シルバー針+赤GMT針という3色の組み合わせですが、SBGC001は白文字盤+シルバー針+青クロノグラフ針+赤GMT針と、計4色使われているため表情が豊かで、文字盤全体に奥行きを感じます。

スプリングドライブ クロノグラフの良い所は、ONでもOFFでも使えるというところではないでしょうか?クロノグラフというとどうしても若者のイメージ=OFFの場面がメインとなりがちですが、そこはさすがのグランドセイコーですから、ONも難なくこなします。しかし、通常の3針グランドセイコーと比べると、なによりこの大きなリュウズとストップウォッチボタンがインパクトとなって、OFFでもなんら違和感なく使えるデザインとなっています。

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ケース厚は圧巻の16.1mm、重量級の187gですが、ケースとベルトのデザインのおかげなのか、そこまでの重量感はありません。ケースから約5mmも出っ張っているリュウズやボタンが手の甲に当たって邪魔になりそうですが、不思議と手の甲にはあたりません。

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その秘密は16.1mmというケース厚にあります。リュウズ、ボタンの位置がケース底面より5mmほど上にあるため、もともと手の甲から離れた位置にあるのです。このおかげで手の甲に当たらないばかりでなく、腕に装着したままリュウズやボタンの操作が非常にしやすいというメリットがあります。

SBGC001はスプリングドライブ クロノグラフ ムーブメント 9R86が世に出たのと同じタイミング、2007年夏に発売開始され今年で6歳になりますが、セイコーには失礼になるかもしれませんが、あまり有名な腕時計ではない分、まだまだ現役で使っていけるデザインであると思います。

今回は主にデザインについて書きましたが、次のエントリではスプリングドライブ クロノグラフ ムーブメントについて書いてみようと思います。

最後に、マジで腕時計はこれが最後です。というか、もう打てる金策がありません。。。

グランドセイコー スプリングドライブ クロノグラフ [腕時計]

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近い将来、こうなるんじゃないかとは思っていましたが…

グランドセイコー GS スプリングドライブ SBGE005 購入1週間 [腕時計]

グランドセイコー GS スプリングドライブ SBGE005 を購入して1週間が経ちました。国産最上級クラスの腕時計を毎日15時間ほど腕に巻いてみての感想を書いてみたいと思います。

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まず付け心地に関しては、とにかくすばらしいの一言。高価な腕時計とはこういうことか、ということを、付け心地で思い知らさせるとはちょっと意外でした。腕への座りが良く、文字板があっち向いたりこっち向いたりということが少ないです。またステンレスのブレスレットは、装着直後はチタン以上にヒヤッとしますが体温と同化するとシットリとして非常に心地よい。ここ数年身につけてきたチタンのブレスレットは、シットリというよりサラッとして、何というか無機質な感じ。腕時計の基本ってやっぱりステンレスなんだなぁと改めて認識しました。

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ステンレスのケースとブレスレットの表面処理もすばらしいです。鏡面部分は一切の歪みがなく、曇り処理部分とのコントラストが立体感を感じさせます。グランドセイコーの表面処理は、ザラツ研磨といって多くの人の手が加えられているそうです。
http://president.jp/articles/-/6985
http://www.gressive.jp/special/selection/200912-seiko/02-03.html

ただし、ステンレスには一切のコーティング処理はされていないため、傷の付きやすさは仕方の無いところのようです。購入1週間、最新の注意を払っていることもあり、幸い何かにぶつけたり、こすったりは一切していませんが、鏡面仕上げ部分を光をかざすと所々に細かな線傷が認識できるようになってきました。この辺は、シチズンのデュラテクト、特にDLCと比較すると雲泥の差です。DLCは半年使ったぐらいでは細かな傷一つもつきませんし、しまった!と思うほど強くドアノブにぶつけても全く平気ですが、グランドセイコーは、相手が金属だと一撃でしょうね。気をつけようと思います。

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文字板の美しさも特筆もの。元々はクリーム色の文字盤ですが、光の加減に寄って白だったり、ゴールドだったり、シルバーだったりに表情を変えます。また「厚銀放射文字板」によって反射する光は綺麗な放射状のラインになり、太陽の光を当てると惚れ惚れするほどの美しさです。
また、GMT付きモデルはGMT無し3針モデルよりも針が1本多い分、文字板に奥行きがあるため、ノッペリ感の無い立体的な印象を与えてくれます。光に当てると、各針の陰が文字板に写り、これまた綺麗。5分毎に埋め込まれているインデックスや針は多面研磨されており、完全な鏡面仕上げになっているため、キラキラ度合いがハンパない。シンプルな時計だけに、光を当てた時のきらびやかさのギャップが楽しいし、高級感を増幅させます。

GMT機能について簡単に説明しておきます。

時計によってGMT機能の実装方法は異なっており、例えばGMT針は固定(つまり時針と同じ時刻を示す24時間針)で、24までの数字が印刷されているベゼルを回すことでGMT針に別の時刻を割り当てる、という時計がありますが、グランドセイコーは、GMT針と時針を自分の好きな別々の時刻に設定することができます。
リュウズを1段引くと秒針を止めずに時針のみを1時間毎カチッカチッと動かすことができます。これはカレンダーの設定も兼ねているので、AM/PMを把握しながらカレンダーを合わせることができます。
リュウズを2段引くと秒針を止めつつ、時針、分針を動かせるのですが、その時はGMT針も連動して動きます。つまりGMT針は秒針を止めないと動かせないので、一度設定したら頻繁には動かせません。
例えば、GMT針をパリ時間に、時針を日本時間に合わせたい場合、まずリュウズを2段引いてGMT針がパリ時間になるように調整します。この時、時針がどこを指そうが気にしません。そして秒針を時報に合わせリュウズを1段戻し秒針が動き出します。最後にリュウズを1段引いた状態で時針とカレンダーを日本の時刻と日付に合わせます。
私は、GMT針を日本から9時間マイナスの世界標準時(=ロンドン)時間に合わせてます。主な仕事のパートナーがロンドンにいるということもあるし、北米の場合はGMT針から5時間引けば良いだけなので欧米の時間がイメージしやすいためです。
海外に移動した場合の現地ローカルタイム設定を想定すると、リュウズ一段引きで時針のみを動かせて秒針は止めずにすむので、あらかじめ日本でGMT針を日本時間にして秒針をピッタリ正確に合わせておけば、海外に移動したあともピッタリ正確な秒針のまま時針を現地時間に合わせられます。海外に行く機会が多い人には便利な機能だし、加えてスプリングドライブの精度が高く1週間の海外滞在期間ぐらいなら全くズレないからこそ、スプリングドライブGMTはオススメしたい時計です。

精度の話がでましたので、この1週間の精度の実績を報告します。丸1週間で誤差±0秒!スプリングドライブは精度が良いとは聞いていましたが、この結果は想像以上です。
ただし秒針を見ていると、一日の内、コンマ何秒進んだり、コンマ何秒遅れたりを繰り返しながら、結果的に±0秒に落ち着いているような感じがします。腕に巻いて体温で温度が上がったときと、外して温度が下がったときで誤差を相殺しているようで、それは電波時計のような完璧なロボットではなく、正確でありながらもどこかあいまいな人間味を感じる動きになっています。

SBGE005はシースルーバック(時計の裏がガラス)になっており、スプリングドライブの動きの一部を見ることができるようになっています。こちらのエントリを参照。

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じつはこのガラスにもグランドセイコーのロゴマークがコーティング(推測)で刻まれているという事実を知らない人は多いと思います。実物で見ても光の加減を調整することでやっと見えるくらいなので、それを写真にわかりやすく撮るのは至難の業ですが、こういう見えない部分へ、あえて見えづらい仕掛けを施すところもニクいなぁと思います。

購入1週間後の今日、セイコーから保証書が郵送で届きました。グランドセイコーは、購入時ショップで登録カードに住所氏名を記載すると、後ほど名前入りの保証書が郵送されてくるという仕組みです。

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保証書の他にも、購入してくれたことに対するお礼の手紙やアフターサービスの案内、アンケートなどが同封されていました。
名前入りのお礼状や保証書を後日送ってくれることによって、所有した喜びを再確認させてくれるので良い仕組みだと思いますが、せっかくならお礼状にセイコー社長が直筆サインしてくれるとプレミアム感が出てさらに良いと思うのですが、いかがでしょう?セイコーさん。

それなりに高い買い物でしたが、よくよく考えれば金額的には高性能デジタル一眼レフカメラ+高性能レンズとさほど変わらないと思うと、たまにはこんな買い物もアリかな、と思います。カメラは会社に持って行けませんが腕時計は常に身につけていられますし、気分に対するコストパフォーマンスは高いですね。
その代わりデジタル機器や舶来の時計と異なるのが、国産時計はグランドセイコーと言えどもリセールバリューが非常に悪いと言う事実、もしイヤになっても売れば良いや、という保険は効きません。だからという訳ではありませんが、こいつとは40代を共に過ごしていきたいな、と考えています。

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