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Astell&Kern AK70 ゲット ~ GRANBEATと比較 [オーディオ]

eイヤホンで安く売っていたので(ケース込み33000円)買ってみました。ラスイチだったようで、すでに無くなっています。

Astell&Kern AK70|iriver Japan
http://www.iriver.jp/products/product_136.php

目的は、GRANBEAT DP-CMX1との比較、です。
数日前にONKYO DP-S1を買ってGRANBEAT DP-CMX1と比較してみましたが、同じメーカ、同じICチップ構成ということもあり、イコライザ以外の明確な違いは見いだせなかったのですが、AK70はメーカだけでなくDAC ICも異なるので、音の味付けも異なるはずです。

IMG_4084_LR.jpg

操作感については、さすが売れているだけあってサクサクで素晴らしいと感じました。液晶画面もくっきり綺麗です。外装ケースのアルミの質感も良く、DP-S1を買うならあと1~2万円追加してAK70を買った方が満足度は高いと思います。

肝心の音ですが、最近のDAPですから悪くは無いと思います。(悪ければ売れてないでしょうし)
ただ、GRANBEAT DP-CMX1と比べると、少し元気が無いかな、と思います。

少し古い曲ですが、Extremeの「III Sides To Every Story」に収録されている「Cupid's Dead」の、はねるようなドラムからギターが重なっていくイントロで、DAPの性格の違いが良くわかるのでリファレンス曲として使っているのですが、AK70はドラムの立体感が少なく、ギターの元気も若干不足しているように感じました。
GRANBEAT DP-CMX1はこの手の曲を鳴らすのが得意なので、良い悪い、というより、得意不得意のレベルだと思います。

一方、AK70は女性ボーカルの透明感は高いと感じました。また、ピアノや弦楽器の艶っぽさもAK70の方が高いです。

今回もイヤホンはインピーダンスが低いSHURE SE846を使っていますが、AK70の出力インピーダンスはカタログスペックで2Ωで、GRANBEAT DP-CMX1の5Ω(推測)よりも低いため、AK70の方がSE846を鳴らしやすいDAPと言えるかもしれず、上記の透明感や艶っぽさの一助になっている可能性があります。

AK70の明らかなマイナス点は、またしてもイコライザです。(DP-S1もイコライザがダメでした)

AK70には、PRO EQとかいう中身がよくわからないプリセットが1つだけ用意されており、正直意味がわかりません。ONしてもあまり変化がありませんし。
ユーザーEQも効き目が薄いので、強めにかけたくなるのですが、そうすると今度は音が痩せてしまいます。AK70もDP-S1と同じく、イコライザはOFFで使うのが良いと思います。
ただ、AK70は音が艶っぽいのでイコライザに頼らなくてもなんとかなるかな、という気もします。

まとめると、AK70は安く買える(3万円台)のであれば、オススメです。
イコライザ以外は、目立った不満がありません。

私がGRANBEAT DP-CMX1から乗り換えるか、というと微妙ですね。サブDAPとしては良いとは思いますが、使い分けが思い浮かぶかというとそうでも無いので、AK70はこのままヤフオク行きかな、と思います。



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2017年買ったものリスト [雑記]

あけましておめでとうございます。
2018年も当ブログ「Digi-gen デジげん」をよろしくお願いいたします。

毎年恒例、昨年2017年に買ったものリストです。

日付モノ型番金額売却
2017/01/22パソコンApple MacBook 12インチ (Early2016)130,000売却済
2017/06/29パソコンMicrosoft Surface Pro(2017) FJX-00014158,540売却済
2017/07/09マウスLogicool MX MASTER 2S14,000売却済
2017/09/10パソコンMicrosoft Surface Pro(2017) FKK-00014290,000
2017/09/24スマートウォッチApple Watch Series 374,000
2017/10/28ポタアンONKYO DAC-HA20017,000売却済
2017/10/29ヘッドホンゼンハイザー HD 598 CS15,000売却済
2017/11/03マウスLogicool MX ERGO13,000
2017/11/05スマートフォンApple iPhone X 256GB140,000
2017/11/11ポタアンオーディオテクニカ AT-PHA55BT16,000売却済
2017/11/18イヤホンSHURE SE215SPE-A12,000売却済
2017/11/23イヤホンSHURE SE84690,000
2017/12/09スマートフォン(DAP)ONKYO GRANBEAT DP-CMX150,000
2017/12/27DAPONKYO DP-S120,000売却予定
2017/12/29イヤホンSHURE SE215 ワイヤレス17,000
2017/12/30ポタアンCHORD mojo48,000

2017年の大きな出来事としては、
1. 10年ぶりにMacユーザーからWindowsユーザーに戻った
2. 急にポータブルオーディオにはまる

1のMac→Windowsについては、Surface Proを何の不満も無く使い続けられています。逆にMacを使っていた頃の方が、小さな不満の積み重ねが多かったように思います。(使い心地、というよりは、Mac-Windows間のデータハンドリングの問題)

2のオーディオについては、現在進行形です。イヤホンについては、SHURE SE846でほぼ完結できていますが、今度はSE846を気持ちよく鳴らせる環境を追い求めて迷走しています。。いやぁ、オーディオって奥が深いですねぇ。。

2016年買ったものリスト
2015年買ったものリスト
2014年買ったものリスト
2013年買ったものリスト
2012年買ったものリスト
2011年買ったものリスト
2010年買ったものリスト
2009年買ったものリスト
2008年買ったものリスト
2007年買ったものリスト
2006年買ったものリスト

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ONKYO rubato DP-S1でDEEZER HiFi(ロスレス配信)を視聴 [オーディオ]

安かったONKYO DP-S1を入手して試したかった機能の一つ、ロスレス音楽配信サービス「DEEZER」への対応について書いてみたいと思います。

先日のファームウェアアップデートで、新モデルのDP-S1Aだけでなく旧モデルのDP-S1もDEEZER HiFiに対応しました。

オンキヨー株式会社:サポート>2017年モデル ファームウェアアップデート情報
http://www.jp.onkyo.com/support/audiovisual/avc_firm/avrfirm_2017.htm

買ったばかりのDP-S1をアップデートして、早速試して見ました。

IMG_4032_LR.jpg

確かにDEEZERからロスレスflacを再生できる!すばらしい!!

という初期の感動はありますが、それ以上にマイナスポイントもありまして。

一つ目のマイナス、それはストリーミングのみの対応という点。
一言で言うと、DP-S1がWiFiに接続された状態でないとDEEZERからの配信サービスを受けることができません。

つまり、せっかくのポータブルDAPであるDP-S1なのに、出先ではモバイルWiFiルータやスマホテザリングなどで、DP-S1がインターネットに接続された状態をキープしないと、DEEZER配信の音楽を聴き続けられないということです。
さらにロスレス配信ですからそれなりにデータ量がかさみます(1曲10MB~30MB)。データ無制限のプランでないと、聴き続けるというのは現実的ではないと思います。

うーん、、、これってポータブルDAPに対応した意味あるかな・・?

もちろん、自宅のWiFiで聴きまくるぜ!という方にはメリットはあるかな、と思います。

二つ目のマイナス。これはもはやDP-S1は関係無く、DEEZERそのものの課題なのですが、やはりApple MusicやGoogle Play Musicと比較すると、どうしてもレパートリーで見劣りします。
このレパートリーでは、月1000円のAppleやGoogleを解約して、月2000円のDEEZERを契約するのは、いくらロスレス配信とは言えリスクが大きいです。せめてAppleやGoogleの7~8割ぐらいの品揃えになってくれていれば、移行する検討の余地があるのですが。。

個人的には、外出先で使いにくい(ネットワーク環境の確保)、またDEEZERそのもののレパートリーの問題で、今現在、使い続けていく判断には至らなかった、という結論になってしまいました。


すでに激安のタマは無くなってしまったようです
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ONKYO rubato DP-S1 ゲット ~ GRANBEATと比較 [オーディオ]

新モデル(DP-S1A)が発売され、型落ちとなりずいぶん安くたたき売られていたので買ってみました。

ONKYO rubato DP-S1
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dps1/

IMG_4070_LR.jpg

目的は、現在メインDAPとして使っているGRANBEAT DP-CMX1との音質比較と、ロスレス音楽配信サービス「DEEZER」試用のためです。

上の写真にあるように、GRANBEATとDP-S1のサイズ差はまさに倍半分という感じで、万が一、GRANBEATと音質が同じなのであれば、今後の運用形態を再考しなくてはいけないと思う程のコンパクトさです。

IMG_4069_LR.jpg

早速、聞き慣れた曲で音の比較をしてみました。
イヤホンはSHURE SE846、EQ OFF、アップサンプリングON、ロックレンジアジャストなども双方合わせてあります。

結果ですが、音質は同等です。同じメーカ、同じDAC/アンプICを使っているだけあります。

唯一違うと感じたのは、宇多田ヒカル「桜流し」の前奏でのホワイトノイズレベルがDP-S1の方が大きい事ぐらいでした。

ちなみに、宇多田ヒカル「桜流し」前奏のホワイトノイズは、おそらく元から微妙に収録されているように感じます。ヘッドホンを変えたり、DAPを変えたりしましたが、大なり小なり微妙に聞こえてきます。何か意図があってのことなのでしょうかね・・?


さて、GRANBEATとDP-S1、音がほぼ同じであれば、サイズが倍のGRANBEATを持つ意味ってスマートフォン機能があるかないか、だけになりますし、それであれば、メインのスマホがiPhoneである私にとってはあまり意味がなくなってしまいます。

ただ、大きな違いがありました。その違いは、私にとってGRANBEATがメインDAPの座を確実なものとする違いでした。

それは、イコライザの出来です。

以前のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #4」でも書いた通り、私は普段GRANBEATのイコライザをONにして使っています。
GRANBEATだけを使っているときには気がつかなかったのですが、DP-S1で同じ音を出そうとしてイコライザ設定しても、どうしても同じ音に追い込めないのです。

IMG_4068_LR.jpg

DP-S1では「カスタムサウンド」(イコライザ)をONにすると、明らかに音が痩せてしまうのです。
GRANBEATとDP-S1とでは、明らかにイコライザの処理の仕方が異なっているようです。GRANBEATだけでなく、DP-X1Aなども多彩なイコライザ設定が可能なことを売りにしていますから、ここでDP-S1との差別化を図っているとしても、なんら不思議な話ではないですね。

http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dpx1a/control.htm
ここのイコライザの説明にも
「また、音質を劣化させずにお好みのサウンドに調整いただけるよう、位相ズレなどの音質劣化を防ぐリニア位相FIRフィルターを採用しています。」
と書かれています。

ということで、もしイコライザを使わない、というのであれば、今底値のDP-S1はとてもオススメできます。
私はイコライザを捨てられないので、GRANBEATを使っていくことにします。。


2017/12/31現在、20800円って安すぎでしょ
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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #5 [オーディオ]

SHURE SE846 やGRANBEAT DP-CMX1 を買ってからというもの、俗に言う「イヤホン沼」にはまらずにすんだ反面、今聞こえてきている音はどういう理屈でこういう音なのか?、を深く考えてしまう、別の「沼」にはまってしまった感のある私です。

というわけで、次はGRANBEAT DP-CMX1 が「DAP」であるという大きな証拠の一つ「バランス接続」について考察してみます。

GRANBEAT DP-CMX1 にせっかくバランス接続端子が用意されているのだから、理屈抜きで使いたくなるのはあたりまえのこと。

ただ、ちまたで売られている何万円もするバランスケーブルを買えるわけも無く、おそらく、現在、一番安く買えるMMCX-2.5mm 4極のバランスケーブルを購入してみました。

IMG_3980_LR.jpg

NOBUNAGA LabsのBL-AKX1です。


IMG_3981_LR.jpg

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耳にかかる部分はワイヤー入りです。

IMG_3983_LR.jpg

MMCXコネクタ内部がうっすら確認できますが、はんだ付け品質は悪くなさそうです。

IMG_3984_LR.jpg

早速SHURE SE846に付け替えて視聴してみました。


結果は、、、中高域が伸び悩みます。何か変な感じです。
MMCXコネクタの付け替えは多少時間がかかりますし、抜き差しの繰り返しはSE846側のコネクタ破損の恐れがあるので、何度も比較することはできなかったのですが、明らかにアンバランス接続の方が良い音です。

ふとバランス接続の回路を思い浮かべて、ハッと気がつきました。

Impedance_LR.jpg

バランス接続だと、GRANBEAT DP-CMX1の出力インピーダンスは倍になるのです。
つまり、前のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #4」で書いた、「中高域の出にくさ」がより増強されるというわけです。

GRANBEAT DP-CMX1のスペックを見ても、それは明らかでした。
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/smartphone/granbeat/spec/#nav

「インピーダンス Unbalanced: 16 〜 300Ω / Balanced: 32 〜 600Ω

バランス接続は出力インピーダンスが倍だよ、と、こっそり教えてくれていました。
GRANBEAT DP-CMX1 におけるバランス接続は、インピーダンスの高いヘッドフォン専用である、と思った方がよさそうです。

一方、GRANBEAT DP-CMX1にSHURE SE846などの極低インピーダンスのイヤホンをバランス接続して

「あー、音いいわぁ」

なんて言ってるような人の話は、あまり信用しないほうがいいかもしれません。。

世間一般に、「良い」とされている方法が、必ずしもすべてに当てはまるわけではない、という良い事例ですね。
そして、バランスケーブルを買う前に少し考えていさえすれば、、と少し後悔したのは言うまでもありません。
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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #4 [オーディオ]

前回のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #3」では、GRANBEAT DP-CMX1 の出力インピーダンスと、SHURE SE846のインピーダンスの関係から、6~8kHzの中高域での沈み込みがあるかもしれない、と考察しました。

それを踏まえて、実際にGRANBEAT DP-CMX1 にSHURE SE846 を接続して聴いてみました。
音楽再生アプリは、GRANBEAT DP-CMX1にプリインストールされている、ONKYO純正のMusic Appです。
SHURE SE846のノズルは「ブライト」です。

比較対象は、AT-PHA55BT のモードBです。
AT-PHA55BTのモードBは、こちらhttp://digigen.blog.so-net.ne.jp/2017-11-23-1でも紹介しましたが、出力インピーダンスを設けないモードである、と書かれています。

detail

いくら「出力インピーダンスを設けない」といっても、0Ωはあり得ないので実質は1Ω以下だと思います。

つまり、GRANBEAT DP-CMX1の出力インピーダンスが約5Ωに対し、AT-PHA55BTのモードBは1Ω以下なので、SHURE SE846の中高域でのインピーダンス5Ωに対してAT-PHA55BTは十分低く、2つの抵抗による分圧(電圧の折半)が発生しにくいと考えられるため、GRANBEAT DP-CMX1との比較対象として好都合であると考えました。

音源は、Helene Grimaud エレーヌ グリモーの「Perspectives」に納められているピアノ協奏曲全般です。

迫力あるピアノのみならず、エレーヌ グリモー本人の息づかい、指でピアノ鍵盤を叩く音など、良いプレーヤ、良いイヤホンでないと聞こえない音がたくさん収められている、音をチェックするのには最適なCDだと思って購入しました。


結果、考察通り、GRANBEAT DP-CMX1とSHURE SE846との組みあわせにおいて、中高域で明らかな落ち込みを感じました。

AT-PHA55BTのモードBにおいては、ノイズまみれでこの手の曲は聞くに堪えないのですが、それは置いておくとして、ピアノの中高域はGRANBEAT DP-CMX1と比べて確実にパワフルに聞こえます。

ただ、逆に耳や頭にキンキンくる、不快な感じを受けました。
iPhone + 純正Lightningヘッドフォンアダプタ+SHURE SE846で聞いても、同様のイヤな感じを受けます。

オーディオの世界で俗に言う、「サ行が刺さる」って奴です。
GRANBEAT DP-CMX1+SHURE SE846において、この「サ行が刺さる」は一切発生しません。

調べてみると、もともと人間の耳の構造上、6kHz付近で共振が発生して、音圧のピークを発生しやすいそうです。

テクノロジー | なぜ6kHzに強烈な音圧のピークを生じるのか? | ヘッドホン音質革命/音茶楽 Sound Customize
http://ocharaku.jp/sound/technology-1/

GRANBEAT DP-CMX1とSHURE SE846の組みあわせにおいて、6kHz付近の音圧が落ち込んでしまうことって、結果的に快適に音楽を聴くことに一役買っているのかも知れません。
SHUREがそこまで想定したインピーダンス特性を作り込んでいるのだとすると、驚く以外ありません。(アンプとの組みあわせでの特性なので、SHUREの手の届かない範囲ではあるのですが。)

サ行が刺さらず非常に快適なのですが、イコライザで少し持ち上げてみると、より気持ちよい感じになりました。
Screenshot_20171216-224839_LR.jpg
このイコライザセッティングで、クラシックもロックも何でもこなせます。

少しだけ低域や高域でも色気をだしてしまっていますが、基本はGRANBEAT DP-CMX1との組みあわせにおいて苦手な周波数ゾーン6~8kHzを持ち上げる、という、理由がはっきりしているセッティングです。

次回のブログエントリでは、GRANBEAT DP-CMX1のもう一つの特徴である、バランス接続について考察と実証をしてみようと思います。
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【訂正】ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #2【訂正】 [オーディオ]

前回のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #2」で、GRANBEAT DP-CMX1 とSHURE SE846 を組み合わせた時のノイズについて書きましたが、訂正があります。

結論から申しますと、
GRANBEAT DP-CMX1 とSHURE SE846 の組み合わせでは、ノイズは一切発生しません!

GRANBEAT DP-CMX1 のゲイン設定が、Lowだろうが、Highだろうが、ノイズは発生しませんでした。訂正してお詫びいたします。

なぜ、このようなレポートをしてしまったかというと、これも前回のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #1」の中で書きましたが、私の音楽ソースが「Apple Music」メインだったことに起因します。

GRANBEAT DP-CMX1 を入手してから数日間、Apple Musicアプリをインストールして、ずっとApple Musicからダウンロードした楽曲を聞いていたのですが、Apple Musicアプリで再生したときにノイズが発生していました。
GRANBEAT DP-CMX1 にプリインストールされている「Music」アプリで、自分で用意した音楽データを再生すると、全くノイズが発生しないことを確認しました。大変もうしわけありません。。

また、同じAAC 256kbpsの音楽データを、「Music」アプリと「Apple Music」アプリで再生したものを比較しても、「Music」アプリで再生したときの方が明らかに音場が広く、クリアに再生されます。
GRANBEAT DP-CMX1 で音楽を聴く場合は、プリインストールされている「Music」アプリの使用が大前提である、ということになると思います。

Apple Musicが使えないとなると、またCDの生活に逆戻りするしかないのですかね。悩ましい。。
念のためGoogle Play Musicアプリなども試してみようと思います。。
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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #3 [オーディオ]

前回のブログエントリでは、GRANBEAT DP-CMX1 とSHURE SE846 の組み合わせにおいて、ノイズ問題は解決した、と書きましたが、
「BA(バランスドアーマチュア)のインピーダンス変動(対周波数)による、音の違和感」
の問題についても考察してみます。

BAイヤホンのインピーダンス変動については、以前のブログエントリでも紹介した、こちらのサイトが非常に参考になります。

Sandal Audio: ヘッドホンアンプの出力とか、インピーダンスについて(後半)
http://sandalaudio.blogspot.jp/2016/07/blog-post_9.html

一言で言うと、SHURE SE846 のような、インピーダンスが低く、かつ、変動が大きなイヤホンは、アンプ側の出力インピーダンスの影響を受けやすい、ということです。

この影響とは、特定の周波数で音圧が大きく、特定の周波数で音圧が小さい、つまり全域でフラットではなくなる、という意味です。ただ、それが悪である、と言うことではなく、アンプやイヤホン、そしてそれらの組み合わせにおける個性や味、ということになるのかもしれません。
(みんなが横並びのフラットな特性だとしたら、こんなにつまらないことはありませんから)

SHURE SE846 のインピーダンス特性は、
「低域のインピーダンスは16Ωになり、クロスオーバー周波数(6-8kHz)では5Ωにまで落ち込みます。」
と、上のサイトに書かれています。
つまり、低域はアンプの特性に影響されにくいけど、中高域はアンプの特性に影響されやすい、と言うことになります。

さて、一方でGRANBEAT DP-CMX1 のアンプ特性(出力インピーダンス)は、いかほどなのか?が気になります。

アンプの中には、出力インピーダンスをSpecとして提示しているものもあります。

ハイスペックなポタアンとして有名なmojo は、出力インピーダンスが0.075Ωと記載されています。(超、低インピーダンスです)

しかし、私が購入したGRANBEAT DP-CMX1 は出力インピーダンスが提示されていません。
でも、出力インピーダンスを推測する方法があります。それは、「対応インピーダンス」のSpecです。これは、アンプの出力インピーダンスを示した数値ではなく、アンプに接続するヘッドホン側の適合可能なインピーダンスを示した値です。

GRANBEAT DP-CMX1 の対応インピーダンスは、アンバランス(シングルエンド)で16~300Ω と記載されています。
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/smartphone/granbeat/spec/#nav

ここから推測できるのは、16Ωという低いインピーダンスのヘッドホンを接続しても影響を受けない、アンプの出力インピーダンスである、ということです。影響を受けない出力インピーダンスとは、具体的な数値は各メーカの設計思想によるところが大きいです。
(出力インピーダンス1/16 (1Ω)で影響を受けないとするメーカもあれば、1/2 (8Ω)で影響を受けないとするメーカもあるかもしれません)

全く別のアプローチとしては、GRANBEAT DP-CMX1 に搭載されているアンプICのデータシートを見る、と言う方法があります。

GRANBEAT DP-CMX1 には、ESS TECHNOLOGY社のSABRE9601K というアンプが搭載されています。
http://www.esstech.com/index.php/en/products/audio-amplifiers/sabre9601k/

ESS社はDAC ICを含め、すべてのICのデータシートをホームページに掲載しない主義ですが、上記ホームページの下に適用回路の例が記載されており、そこには4.7Ωの出力抵抗を介して出力されている回路が掲載されています。

この回路は設計例であるため、実際にはONKYOがどのようなSABRE9601K の周辺回路設計をしているのか、によるのですが、今やグループ会社となっているPioneer のDAPに搭載されている SABRE9601K の周辺回路の写真にも、しっかり4.7Ωのチップ抵抗が見て取れます。(4R7と刻印されているチップ抵抗です)
http://e-earphone.blog/?p=21602

まとめると、GRANBEAT DP-CMX1 の出力インピーダンスも4.7Ωである可能性が高いということになります。
そして、出力インピーダンスが4.7Ωであることから、推奨のヘッドホンインピーダンスは16Ω~、ということにしているのだと思われます。

もし、GRANBEAT DP-CMX1 の出力インピーダンスが4.7Ωの場合、SHURE SE846のクロスオーバー周波数(6-8kHz)が約5Ωですので、GRANBEAT DP-CMX1 からの出力と、SE846への入力で折半となり、出力された電圧の半分しかイヤホンに届かない、という計算になります。

一方、SE846 の低域インピーダンスは約16Ωですので、アンプICから出力された電圧の75%がイヤホンに届きます。低域と高域でこれだけの電圧の差が発生するため、一言で言えば、低域はガッツリ出ているのに、高域がすぼむ印象を受ける(=違和感)、ということになります。

ただし、何度も繰り返しますが、これは「悪」と言うわけではなく、個性、と考えた方が良いです。何故かというと、SHURE SE846 のようなじゃじゃ馬イヤホンをすべての条件をクリアして駆動できるアンプというのはなかなか存在しないからです。

SE846 がユーザーがノズルを交換して、高域をチューニングできる仕組みを採用した背景が、クロスオーバー周波数(6-8kHz)でインピーダンスが落ち込むことをカバーするためなのかもしれない、と考えると、やっぱり良く考えられているイヤホンだな、と感心したりもします。

長くなってしまいましたが、次のブログエントリで、実際にGRANBEAT DP-CMX1 にSE846を接続したときに聞こえてくる音と、今回の考察について答え合わせをしてみようと思います。

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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #2 [オーディオ]

2017/12/13 追記
このブログエントリについては、訂正がございます。こちらをご覧ください。


前回のブログエントリでは、私がGRANBEAT DP-CMX1 を購入した背景や、条件を書きました。

前回のエントリの中で、DAC内蔵ヘッドホンアンプをいろいろ試したのに、GRANBEAT DP-CMX1 は試さなかったのか?については、あえて書きませんでしたが、実をいうとGRANBEAT DP-CMX1 もヨドバシカメラ店頭で視聴していました。

その時のGRANBEAT DP-CMX1 の印象は「ダメではないが、完璧かどうかは判断できない」でした。

何故かというと、DAC内蔵ヘッドホンアンプであれば自分のiPhone を接続して、聞き慣れた音楽ソースで視聴できるのですが、GRANBEAT DP-CMX1 は自分の用意した音楽ソースで視聴ができないためです。(店頭のGRANBEAT DP-CMX1 には、めぼしいサンプル曲が入っていない)

なので、今回、GRANBEAT DP-CMX1 の購入に関しては、多少の見切り発車感は否めず、場合によっては楽天モバイル3年間分の契約だけが手元に残る、という最悪のシナリオも想定していました。

逆に望みもありました。(望み無く、数万円を出費してたとするとただの破天荒野郎です)

いろいろなヘッドホンアンプを試していてわかっているのは、SE846 のノイズを抑えるポイントは、アンプ側のゲイン調整です。私が視聴したアンプでは、ゲインをLowにすればSE846 から聞こえるノイズはほぼ抑えることができていました。(賑やかな店頭なので、どこまで抑えられているかの不安は残りますが)

もちろん、GRANBEAT DP-CMX1 もゲイン調整が可能で、しかも通常のアンプであれば2段階(High/Low)のみの切り替えですが、GRANBEAT DP-CMX1 は4段階(High/Normal/Low1/Low2)の設定が可能で、よりきめ細やかなゲイン調整が可能となっています。

特にLow設定が2段階用意されている、ということは、SE846 のような超高感度なイヤホンの使用も想定しているのではないか、という推測が成り立つわけで、見切り発車で楽天モバイル契約付きの数万円という出費を決断した要因の一つでもあります。

GRANBEAT DP-CMX1 のゲイン調整は、Androidの「設定」-「音と通知」の中にあります。
Screenshot_20171210-151336_LR.jpgScreenshot_20171210-010121_LR.jpg

結果から言うと、SHURE SE846 +バランスノズルであれば、Low1(下から2番目)のゲインで、ノイズをほぼ抑えることができました。

ブライトノズルにすると、Low1でも、ほんの少しノイズが聞こえてきますが、Low2にすれば完全にノイズを消せます。クラシックの場合はLow2の方が曲に没頭できると思いました。(Low2にすると、ボリュームMaxでも爆音の一歩手前、ぐらいの音量にしかなりません)

逆に、ゲインHighはノイズまみれで聴けるレベルではなく、NormalだとロックはなんとかOKだけどクラシックはギリギリNG、という感じです。

GRANBEAT DP-CMX1 が4段階のゲイン調整が可能であることで、曲調に合わせた選択が可能であることが、他のヘッドホンアンプと比較して優位であると思いますし、いろんな種類のヘッドホンを使うことができる柔軟性を持ったDAPである、と言えると思います。

次のブログエントリでは、BA(バランスドアーマチュア)のインピーダンス変動(対周波数)による、音の違和感について書こうと思います。
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ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #1 [オーディオ]

ONKYOのGRANBEAT DP-CMX1 にSHURE SE846 を接続した際の音について、何回かに分けてレポートしていきたいと思います。

今回、私がGRANBEAT DP-CMX1 を購入した一番の理由ですが、
「SHURE SE846 で気持ちよく音楽が聴きたい」 それに尽きます。

以前のブログでも報告した通り、SHURE SE846 というイヤホンは、BA(バランスドアーマチュア)でインピーダンス9Ω、感度114dBで、一言でいうと、アンプの特性をモロに受けてしまうじゃじゃ馬イヤホンです。音の良さもトップクラスですが、アンプ特性に対する敏感さも世の中に出回っているイヤホンの中でトップクラス、だと思います。

アンプ特性に敏感な結果、何が起こるか、を具体的に言うと、

1. BA(バランスドアーマチュア)のインピーダンス変動(対周波数)による、音の違和感
2. インピーダンスが低く、感度が高いことによるノイズ。

オーディオテクニカのBluetoothワイヤレスヘッドホンアンプ AT-PHA55BTでは、電源スイッチを兼ねているモード毎で問題が異なります。

モードAでは上記1が問題。
SE846から出てくる音は、違和感しか感じない音になります。ただしノイズは皆無。

モードBでは2。
ノイズはボリュームを上げれば目立たなくなりますが、クラシック、ピアノソナタのような静かな曲を聴いているとボリューム位置にかかわらず、常にノイズが浮き出てきて音楽に集中できません。ただし、音は良い。

モードA、モードB共にSE846にとって一長一短ですが、モードAは全く聞くに耐えない音なので、ノイズに目をつむってモードBで使っています。

SHURE SE846 の本領は、ユーザーが変更可能な「ノズル」を、標準の「バランス」から、ハイパス側の「ブライト」に変更することで発揮される、と個人的には思っているのですが、AT-PHA55BTのモードBでは、ブライトノズルにするとさらにノイズが耳障りになるため、バランスノズルのまま我慢して使っている状況でした。

ですので、繰り返しになりますが、私の希望は、
SHURE SE846 をブライトノズルで、ノイズレス(もしくはできるだけノイズが低い状態で)、かつ違和感のない音で気持ちよく曲を聴ける環境を整えたい。
となります。

一方で、私が普段聞いている音楽ソースの話、です。

一昔前まで、メインの音楽ソースはCDでした。自分で買ったり、レンタルしたり。
でも数年前から、ほぼ100% Apple Music に移行しています。ただApple Music でカバーされない新譜などは自分でCDを買ったりもしています。Apple Music が無くなると、私の音楽の範囲は今の1/100ぐらいに減少してしまいます。Apple Music は、今まで聞いたことのないクラシックやジャズなどにも触れる機会を作ってくれる、私にとって素晴らしいサービスの一つですし、多少音が悪かったとしても、Apple Music は無くてはならない存在です。

ですから、私の音楽プレーヤの環境には、iPhoneかAndroidが欠かせません。いくら音の良いDAPであっても、Apple Music の音楽ソースを選択できない環境では意味がありません。
つまり、私に取り得る手段は、「iPhone+ DAC内蔵ヘッドホンアンプ」か、「Android搭載のDAP」か、の二択です。

DAC内蔵ヘッドホンアンプについては、SHURE SE846 を購入前に所有していた(すでに売却済み)、ONKYO DAC-HA200 や、OPPO のHA-2SE などをヨドバシカメラ店頭で試聴してみましたが、ゲイン切り替えをLowにすることで、SE846から聞こえてくるノイズはほぼ消せるし、音の違和感もAT-PHA55BTほどは感じることがなかったので、HA-2SE あたりを購入しようか、とも考えていました。
ただし、以前所有していたONKYO DAC-HA200 を使っている時に感じた、「iPhoneとの間をUSBケーブルで接続しなくてはならない運用の煩雑さ」が懸念で、踏み出せずにいました。

このタイミングで、今回、楽天モバイルのセールの中にGRANBEAT DP-CMX1 があることを知り、購入(契約)した、という流れです。

ちなみに、ハイレゾ音源、には興味がありません。ハイレゾ音源は高すぎるし、そもそもハイレゾに興味があるなら、SHURE SE846 は買わなかったと思います。

少し長くなってしまったので、次のブログエントリでGRANBEAT DP-CMX1 とSHURE SE846 を組み合わせたらどうなったか?を書きたいと思います。
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