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COWON PLENUE 2の音質について #2 & Campfire Audio POLARISについて [オーディオ]

#この記事は、2018年1月に書き留めていたものです。2018年2月は中耳炎の影響で左耳の聴力が低下しており、音楽は聴けておりません。

こちらのブログエントリで、PLENUE 2とSHURE SE846は最高の組み合わせである、と書きましたが、次に、私が持っているもう一つの高価なイヤホン「Campfire Audio POLARIS」とPLENUE 2の組み合わせについて書いてみたいと思います。

POLARISについてのレビューは、こちらでも書いた通り、深い低域と伸びのある高域が共存しているハイブリッドイヤホンであり、とても気に入っていました。PLENUE 2との組み合わせにおいても、特に豊かな低域については健在なのですが、別の部分で気になることが浮上してきました。

繰り返しとなりますが、PLENUE 2とSE846の相性は抜群で、今までのGRANBEATでは表現できなかった透き通った音を鳴らせるようになったのですが、そのあまりに透き通った音を聞いた後、POLARISを聴くと、すごく見劣りするのです。
もちろん、SE846は4BAであるのに対し、POLARISは1DD+1BAですから、鳴り方は全く異なってしかるべきなのですが、今までSE846の音質に対するハードルがGRANBEATによって下げられてしまっていた一方で、GRANBEATとPOLARISは逆に相性が良く、SE846並にスッキリと鳴っているという錯覚をしてしまっていたようです。
POLARISのインピーダンスはSE846よりも高く、GRANBEATにとっては比較的鳴らしやすいイヤホンなのだと思います。

PLENUE 2とPOLARISの組み合わせでは、特に中域の沈み込み(主にボーカル域)と、高域の解像度、粒立ちの低さがSE846と比べると顕著で、今までGRANBEATでPOLARISを聴いていた時のような気持ちよい気分になりません。

POLARISの強みはダイナミックドライバによる素のSE846では到底出すことのできない深い低域なので、多少中域、高域がSE846に及んでないとしても今までは我慢できていたのかもしれません。しかし、ひとたびPLENUE 2のJetEffice 7をONにすれば、SE846でも素のPOLARIS並の低域を表現することができてしまいます。しかも、JetEffectで低域を持ち上げたとしても、中域、高域の表現力はSE846のままですので、「え?POLARISの存在意義ってなんだっけ?」となってしまうのです。

もちろん、イコライザOFF(JetEffect OFF)で比べれば、SE846、POLARISそれぞれ個性的で存在意義は明確なのですが、PLENUE 2と組み合わせて使うにあたっては、強力なJetEffect 7のおかげで(せいで?)、イヤホンに対して効果絶大な音質ドーピングができてしまいますし、基礎体力が備わっているSE846に対してその音質ドーピングをぶち込んでしまうと、見かけ上、軽々とPOLARISなどの中級イヤホンを追い抜いていってしまうのです。なかなか悩ましい現象です。

おそらく、イコライザがそれほど強く効かないDAPや、iPhoneなどのスマホにPOLARISを接続して聴けば、POLARISの個性を活かしたリスニングができると思いますが、PLENUE 2のようなDAPにおいては、例えば装着感がめちゃくちゃ良い、とか、遮音性が唯一無二だとか、音質以外の明確なメリットが無い限りは、複数のイヤホンを音質で使いこなす、というモチベーションが沸きにくくなっているのかもしれません。

では、音質以外の明確なメリットがPOLARISにあるのか?についてですが、結論から言うと、音質以外にもいくつか課題と感じている事があります。
Campfire Audioのイヤホンって、「ANDROMEDA」を中心に非常に高い人気をキープしており、私が感じている懸案についてググってみても、他に同じようなことを発言している情報にほとんどヒットしないので、もしかしたら私だけが感じている課題なのかもしれません、ということはあらかじめお断りしておきます。

1. 装着感が悪い、保持力が弱い

POLARISって、耳に装着したとき、本体(ケース)が外耳のどこにも当たりません。
あの角張ったケース形状を見て「耳が痛くなりそう」ということを言う人がいますが、少なくとも私は、POLARISのケースが外耳のどこにも当たらないので痛くなりようがありません。
なので、POLARIS本体を耳の中で保持しつづけているために必要なのがイヤピースでの保持力なのですが、イヤピースがSpinFitだと、数10分するとだんだん抜けてきてしまいます。SHURE SE846はケース本体が外耳に密着して保持していますので勝手に抜けてくることはありません。

上にも書いたように「ANDROMEDA」は大人気ですが、装着感について言及している情報があまりないので、私の耳の形がCampfire Audioのイヤホンに合っていないだけなのかもしれません。

2.装着位置で音の定位の変動が激しい

POLARISは耳への装着の仕方で、音質の変動、定位変動がとても激しいのです。
ここだ!という位置に決まると、バシッと良い音で聴くことができるのですが、そこの位置から少しでも動くと、すぐに音の定位がズレたり音質が変わったりしてしまいます。また、ここぞ、という位置が非常に決まりにくい。何度も付け直してやって定位がセンターに来る、という感じで、結構、致命的です。
おそらく、導音管(POLARISは導音管を使っていないそうですが)から音が出る小さい穴が、BA用とDD用で2カ所開いていて、耳の中でそれぞれの音がミックスされるため、耳の体積や真空度で容易に定位ズレや音質変動が発生するのでは、と考えています。

一方、SHURE SE846は、多少位置がズレても、音質や定位が大きく変動することはありません。
SE846は4つのBAドライバから出た音が、イヤホン本体の中でミックスされて1つの穴から出るので、それが起こりづらいのではないかと考えています。


良いと思って購入したCampfire Audio POLARIS ですが、PLENUE 2と組み合わせると微妙なこと、それにそもそも自分の耳にフィットしない、ということから、手放してしまいました。
Campfire Audioのイヤホンは今後購入しないと思います。

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COWON PLENUE 2の音質について #1 [オーディオ]

#この記事は、2018年1月に書き留めていたものです。2018年2月は中耳炎の影響で左耳の聴力が低下しており、音楽は聴けておりません。

先日購入したCOWON PLENUE 2の音質について、長くなるかもしれませんが、書いてみたいと思います。
使用したイヤホンは、SHURE SE846と、Campfire Audio POLARISです。

まず、SE846とCOWON PLENUE 2の組み合わせについては、結論から言うと、もはや非の付けどころがないです。私の考える「良い音とはこういう音である」、という理想通りの音がします。
音が透き通っていて、分解能が高く、高音は伸びていくけど決して耳に刺さらない。低音はザラつき、ゴワつきがなく、籠もらず、上品。本当にこれ以上きれいな音が出せる、というのであれば是非聴いてみたいものです。

今後、自分のPLENUE 2を持ってヨドバシカメラに行って、SE846よりも高価で多ドライバのCampfire Audio ANDROMEDA、Westone W80、Unique Melody MAVERICK II などで聴いてみたいですね。さらに上に行くかもしれませんし、やっぱりSE846の音が自分にとっては一番好き、となるかもしれません。

次に、PLENUE 2と、いままで使ってきたGRANBEATを比較してみます。
比較すると本当に残念な気持ちになります。GRANBEATが鳴らす音があまりに曇っていて。もはや100人聴いたら100人ともすぐに判別できる位の音質の違いがあります。

やはり、以前から考えていたとおり、GRANBEATはSE846のポテンシャルを引き出せていないのだと思います。その要因の一つが出力インピーダンスだと考えています。
GRANBEATの出力インピーダンスは推定5Ω、一方PLENUE 2はカタログスペック上0.6Ωです。
SE846のインピーダンスは中高域(6-8kHz付近)で5Ωまで下がりますので、単純にGRANBEATの方がSE846を鳴らしにくい、ということになります。
あとはそれぞれの機種のアンプの出力の違いもあると思います。イヤホンが低インピーダンスほどアンプの出力が必要ですので、その時にどのくらい余裕をもってイヤホンをドライブできているかが、音質に効いているのだと思います。

もちろん、それだけではないとは思いますが、いずれにしてもGRANBEATとSE846の組み合わせは残念、と言うほかありません。

次に、GRANBEAT+Mojoと、PLENUE 2の比較です。
GRANBEATにSE846直挿しだと残念な音であっても、Mojoを介すとSE846が生き返るので、なんとかGRANBEATを使いつづけてこれました。
ただ、PLENUE 2の音はMojoを超えています。音の粒がPLENUE 2の方がはっきりしています。
また決定的な違いがS/Nです。今まではあまり気にならなかったのですが、PLENUE 2を聴いた後、Mojoを聴くと背景のホワイトノイズ(ヒスノイズ)がはっきり聞こえてきます。

PLENUE 2のS/Nの高さは異常と言ってもいいくらいです。無音が、完全に無音。これについてはヨドバシカメラ店頭の騒がしい中での視聴では気がつかなかったのでうれしい誤算でした。本当に素晴らしいです。
ただし条件がありまして、完全な無音はPLENUE 2のイコライザ設定(JetEffect 7)を「NORMAL」モード(=OFF)にした時のみで実現されており、いずれかのJetEffect 7をONにすると、多かれ少なかれノイズが乗ってしまいます。とくに「Classic」モードなどは「ジャー」っと派手なノイズが乗り、とても聴いていられません。プリセット毎にノイズレベルが変わるので、Userプリセットを使って、どのパラメータをいじるとノイズが乗りやすいのか?は今後、調べてみようと思います。(ただし、Userプリセットで変更できるパラメータがあまりに多いので、なかなか手が出せずにいます)

結論としては、PLENUE 2単品(イヤホン直挿し)での運用が可能、Mojoなどのポタアンは必要無し、です。当初の目的(DAP単品で満足する音)を達成することができました。
オーディオってあれこれ模索してお金を使ってしまうけど、結局自分の理想に到達するまでには、どの手段をもってしても同じくらいのお金が必要、ということが多いですね。
例えば、GRANBEAT+Mojoの合計価格は、PLENUE 2単品の価格とほぼ同じです。(PLENUE 2の方が少し高いかな、)


さて、イコライザOFF(NORMAL)での音が良いPLENUE 2ですが、多少ノイズが増えるとは言え、JetEffect 7を使わないのはもったいない、ということで、SE846でいろんなモードを試して見ました。

NORMALだと若干低域が弱いのですが(これが本来の低域レベルなのかもしれませんが)、BBE、BBE ViVAと上げていくと、イヤホンを変えたのかと思うほど、どんどん低音が出てくるようになり、極めつけはBBE Mach3Bass。初めて聴いたときは「うっ」と吐き気すら感じたほどです。

実は、これですごいのはPLENUE 2ではなく、SE846の方です。こんなにガンガン低音を持ち上げても、ひずみ、びびりや頭打ち感など、一切感じさせることなく鳴らしきってくれます。
あれ?SE846ってダイナミックドライバも積んでたっけ?と錯覚してしまうほどです。もともとSE846はBA型イヤホンの中でも低音が良く出るイヤホンですが、まさかここまで鳴るとは思っていませんでした。
安いイヤホンだと低域を不用意に持ち上げるとすぐにひずんでしまって、低音重視のイコライザはこのイヤホンでは使えないな、と諦めることが多いのですが、SE846はすべてのプリセットで破綻することなく鳴らしきってくれます。(Classicモードなど、ノイズがひどいモードはありますが。)

次に、PLENUE 2とCampfire Audio POLARISとの組み合わせについてですが、長くなってしまったので次のエントリで。
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2017 winter SHURE イヤホンサンクスキャンペーン 当選 [オーディオ]

SHURE SE846を購入した際、キャンペーンをやっていることをSHUREホームページで知り、あまり期待せず(正直、本当に欲しいプレゼントもなかったですし)応募していたのですが、完全に忘れた頃に届きました。

2017 Shure イヤホン サンクスキャンペーン
https://www.shure.co.jp/go/earphone2017winter/

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大きなイヤホンケースです。
ただし、心からうれしいかというと、最初はそれほどでもありませんでした・・

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しかし、いったん使い始めると、ジワジワとその便利さがわかってきました。
イヤホンを複数収納できるケースを自分でお金を出してまで買うかというと、自分は買わないですが

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普段、数万円するイヤホンを無造作にテーブルの上などに放置していたのですが、こうやってケースに収納するとなんとなく愛着もわいてくるものです。
SHURE SE846は10万円、Unique Melody Macbeth II Classicは7万円ですから、ケースに収納してしかるべきですよね。。

ということで、便利に使わせてもらってます。
SHUREさん、ありがとう
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COWON PLENUE 2ゲット [オーディオ]

こちらこちらで、「GRANBEAT DP-CMX1よりも音が良く、Mojo並の音質のDAPを探している」ということをブログエントリしてきましたが、結論から言うと、韓国COWONPLENUE 2(プレニュー、と読みます)を購入しました。

自分が聞き慣れている、自分にとってのリファレンス曲、数曲が入ったMicro SDカードを持参し、ヨドバシカメラ店頭などで視聴可能なDAPをすべて視聴して出した結論です。

GRANBEAT DP-CMX1と同じ価格帯(Under 8万円)で、例えばAstell&Kern AK70MK2(7万)とか、SONY ZX300(6万)とか、PLENUE M2(8万)とかPLENUE R(6万)とかは、多少の個性の違いはあれど、GRANBEAT DP-CMX1よりも明らかに音が良いと思うDAPはありませんでした。

逆に言えることは、GRANBEATはスマホ機能が入っているにもかかわらず、他の同価格帯DAPから音質で見劣ることなく、同等程度の音質をキープしていることがわかりました。つまり、GRANBEATは同価格帯のDAPにスマホ機能まで搭載されているとてもコスパの高いDAP(スマホ)である、ということが言えると思います。(スマホだからといって、他のDAPに負けてない)

GRANBEATからUnder8万円のDAPに買い換える意味はない、という結論になりました。


次にフォーカスをあてたのが、私が踏み入ったことのない領域「Over 10万円DAP」です。初めてこのクラスの高級DAPを視聴してみましたが、Under 8万円クラスのDAPとは音質がガラッと変わったので、正直ビックリしました。

IRIVER Astell&Kern KANN(10万円)、SONY NW-WM1A(11万円)、Questyle QP2R(16万円)などは、ほんの少し聴いただけで、Under 8万円DAPよりも音質が良いことを認識できました。

そんな中でも、目からうろこが落ちたのが、COWONのPLENUE 2(14万円)です。
上記4台の中で一番、音が透き通っていました。特にピアノやストリングスの鳴り方がきれいで、ピアノの余韻(倍音成分というのかな?)の延びも一番感じられました。
KANNとQP2RはSHURE SE846で聴くと、うるさいヨドバシカメラ店頭でもバックグラウンドノイズが聞こえましたが、他の機種は認識できませんでした。

操作性については、QP2Rは全く問題外、KANNとWM1Aはまぁ悪くはないのですが、PLENUE 2のサクサク動作が頭一つ抜き出ていました。また、GRANBEATを使ってきたこともありメカニカルボリュームは外せないかな、と。

少し聴くだけで認識できた、うっとりする音の良さと、メカニカルボリュームが付いている、という2点でPLENUE 2が当確です。
数ヶ月前まで、COWONというメーカがある、ということすら知らなかったし、まさか自分が14万円のDAPを買うだなんて、夢にも思っていませんでした。

買うのであればPLENUE 2だな、と決めてから、改めてスペックを調べてみると、さらにPLENUE 2への思いが強くなりました。
その理由は、PLENUE 2に搭載されているDACチップです。

PLENUE 2には旭化成エレクトロニクス(AKM)AK4497EQという最新・最新鋭DACチップが搭載されており、このチップは今までは据え置き機のみに採用されていたもので、ポータブルDAPに搭載されたのはPLENUE 2が初とのこと。(この後、IRIVERのA&ultima SP1000にデュアルで搭載されています。こちらのDAPは定価40万ですが…)

AK4497EQとはどんなチップなのか、調べてみて驚きました。
AK4497EQ
一番右の数値がチップ1個あたりの価格なのですが、なんと6,337円!
大量ロットで買えばもう少し安くなるとは言え、ありえない位高いICです。

ちなみに、KANNなどに搭載されているDACチップ AK4490はというと、
AK4490EQ
602円なので、なんと約10倍の価格差があるICがPLENUE 2には搭載されているのです。

COWONがDACチップ 1個を6000円で仕入れているとは思いませんが、それでも、PLENUE 2って良心価格ではないか、と思えるほどの高級ICのおごりっぷりです。
DACチップが高級だから音質が良くなる、とは一概には言えませんが、音の善し悪しを左右する要素の一つであることにはかわりません。もちろんアンプ回路などを含め、トータルで判断すべきですが、今回はこのこと(超高価なDACチップが搭載されていること)を知る前にPLENUE 2の音の良さを判断していたので、PLENUE 2購入を決心する最後の一押し、となりました。

ということで、開封していきます。

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高級DAPということで、箱や梱包は無駄に高級感があります。

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買うと5000円以上はしそうな、レザーケースが付属しています。

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液晶保護フィルムはついていないので、ミヤビックスのを購入しました。ちなみにPLENUE 2用のガラスフィルムはどこを探しても売っていませんでした。

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レザーケースに入れてしまうと半減なのですが、外装デザインも相当カッコいいと思います。

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音も良いし、カッコいいしで、ほぼ完璧なのですが、一つだけ残念なのは、メカニカルボリュームのつまみが、あまりスムースではありません。トルク感、クリック感までもしっかり作り込んでいるGRANBEATのつまみと比較すると、あまりに残念な出来です。
私のPLENUE 2は左右のつまみで若干トルクが異なっています。クリック感は悪くないのですがね。。

とはいえ、本体をポケットに入れたまま手探りでボリューム調整ができるメカニカルボリュームというのは、私にとってDAPに無くてはならない機能のひとつだと思っています。

PLENUE 2の音質については、別のエントリで書きたいと思います。

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Campfire Audio POLARIS ゲット [オーディオ]

2017年11月に入手したSHURE SE846は、お気に入りで使っています。
一方で、相変わらずヨドバシに行っては、いろいろなイヤホンの視聴は続けています。ただ、SE846を入手してからというもの、SE846の価格帯以下のイヤホンを視聴しても、どこかでアラが気になってしまって、なかなか購入に至りませんでした。(それくらい、私にとってSE846は完成度が高い)

また、SE846よりも高い価格帯のイヤホンを聴いても「確かに良いけど、まぁこんなもんかな」という、妙に冷めた感想しか持てなくなってしまいました。

例えば、非常に人気のCampfire AudioAndromedaを視聴しても、確かにSE846よりも解像感が高い気はするけど、「すげー」って感動するほどではないんですよね。この「すげー」は、一番最初にハイエンドイヤホンを視聴したときだけに感じることのできる貴重な体験だったのかと考えると、もうその驚きを感じることができないのか、と少しさみしい気持ちになります。

そんななか、「すげー」とまでは行かないまでも「いいねぇ」と思ったイヤホンに出会いました。
Campfire Audioの最新イヤホン「POLARIS」です。1BA+1DDのシンプルの構成で、かつCampfire Audioらしくないお手頃な価格設定でしたので、それほど期待せずに視聴したのですが、あらかじめハードルが下がっていたからなのか、深い低域と透き通る高域が上手く共存しておりめちゃくちゃ気持ちよい音だなぁ、と思いました。

悪く言えば「ドンシャリ」イヤホンなのですが、「ドン」は籠もらず、「シャリ」は刺さらず、私にとって理想の「ドンシャリ」イヤホンです。
最初の視聴では購入には至らなかったのですが、2週間ほどあの音が忘れられず、我慢出来ず買ってしまいました。

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めちゃくちゃオサレな箱

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SpinFitが入っていました。

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めちゃくちゃクールなツートンカラー。

もともと付いていたフォームタイプ(コンプライではないと思います)のイヤーピースだと、低域がボコボコして、高域も多少吸い取られているような感じを受けたので、せっかく付いてきたSpinFitを使ってみました。

ただ、一度SE846用のSpinFitを買ってみたことがあるのですが、どうも耳に合わずに使用を断念した経験があります。その時に購入したのはLサイズのみでしたが、今回はありがたいことにSS/S/M/Lの全サイズのSpinFitが付いてきましたので取っ替えひっかえ試して見ました。

その結果、私の耳は、左がSサイズ、右がMサイズがピッタリ合うことがわかりました。
いままでずーっとLサイズを使ってきましたが、とんでもない思い込みだったということになります。

左右がサイズ違いでしたので、同じ組みあわせでSE846にも流用してみました。

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SE846の軸の太さは、POLARISとは合いませんが、もともとSE846に付いてきたシリコンイヤピースの軸を切り取って軸変換アダプタにしました。

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イヤピースの高さも非常に重要でした。POLARISの場合はSpinFitをできるだけ奥まで差し込み、SE846は逆に少し浮かせることで、ジャストの位置になりました。
並べてみると、イヤピースの先端がどちらもピタリ合っていることがわかります。

ピッタリサイズのSpinFitで聴くPOLARISは、店頭で視聴した時以上の感動的で衝撃的な音でした。深いのに繊細な低域と、キラキラの高域で、超高級ドンシャリイヤホンのできあがり。

さらに驚いたことに、SpinFitを付けたSE846も生まれ変わりました!今までずっとSHURE純正のフォームパッド(Lサイズ)を使ってきたことを後悔したのは言うまでもありません!
SE846もより低域が締まり、中高域の解像感が倍増。聴くたびにうっとりします。

SE846とPOLARISで同じSpinFitを使うことで、耳の中での収まりがほぼ同じになるので、純粋に音源やその時の気分で気軽に付け替えできるのも大きなメリットだと思います。付け心地が変わると、どうしても自然に付け心地が良い方のイヤホンの使用が増えてしまうからです。

解像度が高いSE846、深い低音が出せるPOLARIS。この特性だけに着目してしまうと、クラシックや女性ボーカルを聴く時にはSE846、ロックなどではPOLARIS、となってしまいがちと思われるかもしれませんが、実はロックでもSE846で聴きたいこともあるし、女性ボーカルをPOLARISで聴きたくなることもある、という感じで、絶妙な使い分けが出来ています。これには自分も少し驚いています。それでいて、SE846もPOLARISも聴いているときに幸せな気持ちになるという、最強のタッグを構成できていると思います。

イヤホンについては、これで一段落でいいかな、と思っています。
ただ新たな問題が浮上してきました。それはDAPです。どうもGRANBEAT DP-CMX1に満足できていないのではないか、と思えるようになってきました。イヤホンが頑張ってるのにGRANBEAT、もっと良い音出せねぇのかよ、と外出先で思うことが増えてきました。

そんなときは家に帰ってMojoを介して聴くと、また幸せな気持ちになる、ということを繰り返しているうち、DAP一台でこの音を持ち運びたい、という思いが強くなっていきました。

ということで、今度はDAP探しの旅の始まりです。。続く。。

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Mojo 音は良いけど、、挫折 [オーディオ]

1週間ほどMojoを通して聴いていますが、確かに音は良いです。音が良いというか、気持ちが良い。
GRANBEAT直挿しと比較して、聞こえない音が聞こえてくる、というわけではないのですが、音が活き活きしている感じが聴いていて気持ちが良いです。

ただ、この運用形態が…

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GRANBEAT DP-CMX1と組み合わせて、重さ500gオーバーですよ?

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この状態で持ち運ぶのは1週間で挫折しました。

単品でこれくらい気持ちよい音を聴かせてくれるDAP、ないかしら。
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ポータブルアンプ CHORD Mojo ゲット [オーディオ]

知る人ぞ知る、ポータブルヘッドホンアンプ CHORD (コード社)のMojo(モジョ)を購入しました。

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価格.comの最安店で44,800円で購入。あまりに安いので直輸入品を覚悟していましたが、きちんと代理店アユート経由の正規国内品でした。

さて、このポタアン、一番の特徴はこのデザイン、、、ではなく、内蔵されているDAC(Digital-Analog Converter)が、汎用ICではなく、プログラマブルIC(FPGA)を使っている点です。

Chordの「Mojo」をスマホでじっくり聴き込み (1) 音のノウハウをFPGAに凝縮 | マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20160225-mojo/

「Mojoに搭載されるXilinx社の最新・第7世代FPGA「Artix7」は、かなりパワフル。HugoにもXilinx社のFPGAX「Spartan6」が採用されている」とのこと。

Xilinx(ザイリンクス)のFPGAというと、以前、仕事でコーディングしていましたし、趣味で遊んでいた時期があるので、すごい親近感。。

といっても、10年以上も前の第3世代「Spartan3E」でした。
http://digigen.blog.so-net.ne.jp/2007-10-03

わざわざザイリンクス純正のプログラムケーブルを買ったりもしていました。
http://digigen.blog.so-net.ne.jp/2007-10-07
たぶんこのケーブルは今でも使えるはずなので、MojoのArtix7の内部コードも読み出せるかも。ただ、間違い無くプロテクトされているはずですが。

最終的にはFPGA内にCPUコアを焼き込んで、簡易LANスイッチを作って遊んでいました。
http://digigen.blog.so-net.ne.jp/2007-11-04


言ってしまえば、FPGAってアイデアさえあれば、CPUにもDSPにもADにもDAにも、なんにでも化けることができるので、FPGAでDACを作ってしまえ、っていうのは誰でも最初は考えることですし、汎用DAC ICメーカのエンジニアもおそらく最初はFPGAでデバッグしていると思います。

なぜ、他のポタアンメーカがFPGAで自社DACを作らないかというと、開発コストとICコストの双方で全くペイ出来ないからです。

FPGA開発ってコーディング、デバッグやテストまで含めると、とんでもない工数がかかります。一方、汎用のDAC ICを買ってくれば、高くても1個1000円ぐらいですから、その時点でFPGAを採用するという経営判断は通常、あり得ません。

さらに、FPGAはIC自体も1個、数1000円しますから、通常FPGAはプログラマブルという利点を活かせるデバッグ工程までで、量産に向けてはASIC化(マスクIC化)するのが一般的です。
CHORD社がMojoへのFPGA採用を高らかに宣伝することは、「他のメーカは、こんなバカな事はできないだろ?」と言っているようなものです。

ただ私は、FPGA開発経験者として、CHORDがMojoやHugoへのFPGA採用を大手を振って宣伝するのであれば、プログラマブル、という利点を活かして、定期的にアップデートするべきでは、と考えています。
一切アップデートをしないのであれば、FPGAを搭載する必要は無く、ASIC化してCHORD自社開発DACとして社名を刻印したICを搭載すれば良いのです。

もし、FPGA搭載を売り文句にしたいのであれば、FPGA採用によってDACロジックをファームウェアでアップデート可能です!と言ってくれれば、だから何1000円もするFPGAを実装したまま量産するんだな、、と腑に落ちます。


と、少し苦言みたいになってしまいましたが、だからこそ、これが4万円であれば破格だな、とも思ってしまったので、このたび買ってみることにしました。

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eイヤホンで4000円のケースも買いました。

早速、GRANBEAT DP-CMX1に接続して聴いてみました。
イヤホンはSHURE SE846、GRANBEAT側は352/384kHzアップサンプリングして出力させています。

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16cmの左右LのホストMicro USBケーブルで繋いで、周囲16cmのバンドで固定しています。

肝心の音質ですが、GRANBEATとは全く世界観が異なります。全く別のDAPになります。
いろいろ書きたいことがあるのですが、うまく書けないと思うので一つずつ箇条書きにします。

・女性ボーカルの透明感がスゴい。耳元で歌っているような、口の動きがわかるような感じ。
・ドラム、ギターの叩いたり弾いたりする音の立ち上がりがくっきり。
・ピアノ、弦楽器は、目の前のモヤがパッと晴れたかのようなクリアな音に鳥肌が立ちました。
・MP3 320kbpsへのドーピングが可能。ロッシーでも生き返る感じ。
・EQオフで中、高域はそのままで十分ですが、低域が少し弱いかな。ってこれはイヤホン特性の話かな。
・GRANBEATはずいぶん低音が強調された音だったと気づかされた。
・SE846のノズルをブライト→バランスに戻してみたけど、やっぱりブライトが良かった。

中でも一番ショックだったのは、SHURE SE846をGRANBEATに直挿しした時に、一枚薄いオブラートが介在していることがわかってしまったことです。SE846をMojoで鳴らした時の突き抜ける爽快感を目の当たりにすると、やはりGRANBEATはSE846を上手く鳴らせていないのではないか、という疑念を持たざるを得ません。

Mojoの出力インピーダンスは0.075Ωなので、SE846のような極低インピーダンスのBA IEMに対してもほぼ影響せず鳴らせると考えられますが、GRANBEATは出力インピーダンスが5Ω(推測)なので、周波数特性に対してはどうしても不利になるだろうことは容易に想像できますが、その結果があの「薄いオブラート」になるのかどうかがわかりません。もう少しインピーダンスの高いイヤホンも持とうかと考えてます。。(無限ループにはまっている気がする。。)


一つだけ、致命的な問題があります。
それは、GRANBEATが出す4G/WiFi電波で、はっきり認識できる「チリチリ」「ガリガリ」ノイズが出ることです。
これを防ぐには、Mojoを接続しているときにはGRANBEATを「機内モード」にするしかありません。
私はGRANBEATがメインスマホではないので問題無いのですが、GRANBEATをメインスマホにしている人にとっては辛いかもしれませんね。iPhoneなどにMojoを接続しても同じ現象が出るようなので、これからMojoを使ってみようとお考えの方は、スマホでなくDAPに接続することを念頭に検討した方がいいかもしれません。

ということで、Mojoの素晴らしさに感動した一方で、GRANBEATとSE846の組みあわせにモヤモヤしたものが残る結果となってしまいました。ホントにオーディオってゴールがありませんね。


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Astell&Kern AK70 ゲット ~ GRANBEATと比較 [オーディオ]

eイヤホンで安く売っていたので(ケース込み33000円)買ってみました。ラスイチだったようで、すでに無くなっています。

Astell&Kern AK70|iriver Japan
http://www.iriver.jp/products/product_136.php

目的は、GRANBEAT DP-CMX1との比較、です。
数日前にONKYO DP-S1を買ってGRANBEAT DP-CMX1と比較してみましたが、同じメーカ、同じICチップ構成ということもあり、イコライザ以外の明確な違いは見いだせなかったのですが、AK70はメーカだけでなくDAC ICも異なるので、音の味付けも異なるはずです。

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操作感については、さすが売れているだけあってサクサクで素晴らしいと感じました。液晶画面もくっきり綺麗です。外装ケースのアルミの質感も良く、DP-S1を買うならあと1~2万円追加してAK70を買った方が満足度は高いと思います。

肝心の音ですが、最近のDAPですから悪くは無いと思います。(悪ければ売れてないでしょうし)
ただ、GRANBEAT DP-CMX1と比べると、少し元気が無いかな、と思います。

少し古い曲ですが、Extremeの「III Sides To Every Story」に収録されている「Cupid's Dead」の、はねるようなドラムからギターが重なっていくイントロで、DAPの性格の違いが良くわかるのでリファレンス曲として使っているのですが、AK70はドラムの立体感が少なく、ギターの元気も若干不足しているように感じました。
GRANBEAT DP-CMX1はこの手の曲を鳴らすのが得意なので、良い悪い、というより、得意不得意のレベルだと思います。

一方、AK70は女性ボーカルの透明感は高いと感じました。また、ピアノや弦楽器の艶っぽさもAK70の方が高いです。

今回もイヤホンはインピーダンスが低いSHURE SE846を使っていますが、AK70の出力インピーダンスはカタログスペックで2Ωで、GRANBEAT DP-CMX1の5Ω(推測)よりも低いため、AK70の方がSE846を鳴らしやすいDAPと言えるかもしれず、上記の透明感や艶っぽさの一助になっている可能性があります。

AK70の明らかなマイナス点は、またしてもイコライザです。(DP-S1もイコライザがダメでした)

AK70には、PRO EQとかいう中身がよくわからないプリセットが1つだけ用意されており、正直意味がわかりません。ONしてもあまり変化がありませんし。
ユーザーEQも効き目が薄いので、強めにかけたくなるのですが、そうすると今度は音が痩せてしまいます。AK70もDP-S1と同じく、イコライザはOFFで使うのが良いと思います。
ただ、AK70は音が艶っぽいのでイコライザに頼らなくてもなんとかなるかな、という気もします。

まとめると、AK70は安く買える(3万円台)のであれば、オススメです。
イコライザ以外は、目立った不満がありません。

私がGRANBEAT DP-CMX1から乗り換えるか、というと微妙ですね。サブDAPとしては良いとは思いますが、使い分けが思い浮かぶかというとそうでも無いので、AK70はこのままヤフオク行きかな、と思います。



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ONKYO rubato DP-S1でDEEZER HiFi(ロスレス配信)を視聴 [オーディオ]

安かったONKYO DP-S1を入手して試したかった機能の一つ、ロスレス音楽配信サービス「DEEZER」への対応について書いてみたいと思います。

先日のファームウェアアップデートで、新モデルのDP-S1Aだけでなく旧モデルのDP-S1もDEEZER HiFiに対応しました。

オンキヨー株式会社:サポート>2017年モデル ファームウェアアップデート情報
http://www.jp.onkyo.com/support/audiovisual/avc_firm/avrfirm_2017.htm

買ったばかりのDP-S1をアップデートして、早速試して見ました。

IMG_4032_LR.jpg

確かにDEEZERからロスレスflacを再生できる!すばらしい!!

という初期の感動はありますが、それ以上にマイナスポイントもありまして。

一つ目のマイナス、それはストリーミングのみの対応という点。
一言で言うと、DP-S1がWiFiに接続された状態でないとDEEZERからの配信サービスを受けることができません。

つまり、せっかくのポータブルDAPであるDP-S1なのに、出先ではモバイルWiFiルータやスマホテザリングなどで、DP-S1がインターネットに接続された状態をキープしないと、DEEZER配信の音楽を聴き続けられないということです。
さらにロスレス配信ですからそれなりにデータ量がかさみます(1曲10MB~30MB)。データ無制限のプランでないと、聴き続けるというのは現実的ではないと思います。

うーん、、、これってポータブルDAPに対応した意味あるかな・・?

もちろん、自宅のWiFiで聴きまくるぜ!という方にはメリットはあるかな、と思います。

二つ目のマイナス。これはもはやDP-S1は関係無く、DEEZERそのものの課題なのですが、やはりApple MusicやGoogle Play Musicと比較すると、どうしてもレパートリーで見劣りします。
このレパートリーでは、月1000円のAppleやGoogleを解約して、月2000円のDEEZERを契約するのは、いくらロスレス配信とは言えリスクが大きいです。せめてAppleやGoogleの7~8割ぐらいの品揃えになってくれていれば、移行する検討の余地があるのですが。。

個人的には、外出先で使いにくい(ネットワーク環境の確保)、またDEEZERそのもののレパートリーの問題で、今現在、使い続けていく判断には至らなかった、という結論になってしまいました。


すでに激安のタマは無くなってしまったようです
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ONKYO rubato DP-S1 ゲット ~ GRANBEATと比較 [オーディオ]

新モデル(DP-S1A)が発売され、型落ちとなりずいぶん安くたたき売られていたので買ってみました。

ONKYO rubato DP-S1
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dps1/

IMG_4070_LR.jpg

目的は、現在メインDAPとして使っているGRANBEAT DP-CMX1との音質比較と、ロスレス音楽配信サービス「DEEZER」試用のためです。

上の写真にあるように、GRANBEATとDP-S1のサイズ差はまさに倍半分という感じで、万が一、GRANBEATと音質が同じなのであれば、今後の運用形態を再考しなくてはいけないと思う程のコンパクトさです。

IMG_4069_LR.jpg

早速、聞き慣れた曲で音の比較をしてみました。
イヤホンはSHURE SE846、EQ OFF、アップサンプリングON、ロックレンジアジャストなども双方合わせてあります。

結果ですが、音質は同等です。同じメーカ、同じDAC/アンプICを使っているだけあります。

唯一違うと感じたのは、宇多田ヒカル「桜流し」の前奏でのホワイトノイズレベルがDP-S1の方が大きい事ぐらいでした。

ちなみに、宇多田ヒカル「桜流し」前奏のホワイトノイズは、おそらく元から微妙に収録されているように感じます。ヘッドホンを変えたり、DAPを変えたりしましたが、大なり小なり微妙に聞こえてきます。何か意図があってのことなのでしょうかね・・?


さて、GRANBEATとDP-S1、音がほぼ同じであれば、サイズが倍のGRANBEATを持つ意味ってスマートフォン機能があるかないか、だけになりますし、それであれば、メインのスマホがiPhoneである私にとってはあまり意味がなくなってしまいます。

ただ、大きな違いがありました。その違いは、私にとってGRANBEATがメインDAPの座を確実なものとする違いでした。

それは、イコライザの出来です。

以前のブログエントリ「ONKYO GRANBEAT DP-CMX1 + SHURE SE846 音チェック #4」でも書いた通り、私は普段GRANBEATのイコライザをONにして使っています。
GRANBEATだけを使っているときには気がつかなかったのですが、DP-S1で同じ音を出そうとしてイコライザ設定しても、どうしても同じ音に追い込めないのです。

IMG_4068_LR.jpg

DP-S1では「カスタムサウンド」(イコライザ)をONにすると、明らかに音が痩せてしまうのです。
GRANBEATとDP-S1とでは、明らかにイコライザの処理の仕方が異なっているようです。GRANBEATだけでなく、DP-X1Aなども多彩なイコライザ設定が可能なことを売りにしていますから、ここでDP-S1との差別化を図っているとしても、なんら不思議な話ではないですね。

http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/portable/dpx1a/control.htm
ここのイコライザの説明にも
「また、音質を劣化させずにお好みのサウンドに調整いただけるよう、位相ズレなどの音質劣化を防ぐリニア位相FIRフィルターを採用しています。」
と書かれています。

ということで、もしイコライザを使わない、というのであれば、今底値のDP-S1はとてもオススメできます。
私はイコライザを捨てられないので、GRANBEATを使っていくことにします。。


2017/12/31現在、20800円って安すぎでしょ
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